奈良旅行の最終日に、奈良町を散策しました。奈良町と言えば、女子向けのイメージがありますが、男だけで行っても十分楽しめることを知った体験でした。

奈良町では庚申(こうしん)さん、別名身代わり申(みがわりざる)なる珍しいものを見かけました。あと、奈良町資料館という所があって、ここも楽しい所でした。

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奈良町散策

今回の奈良旅行の最終日に、私はいわゆる「ならまち(奈良町)エリア」というところを散策しました。

奈良町という名前の町は、地図上、つまり行政区画上は存在しません。

しかし、昔から、興福寺の南側にあった元興寺というお寺周辺の地域を奈良町と呼び習わしているそうです。

近鉄奈良駅からは、東向商店街、もちいどのセンター街も抜けて、さらに下御門(しもみかど)商店街も抜けたあたりからが奈良町界隈になります。

奈良町には、ちょっと凝っていて可愛らしい見た目のランチ(量は少なめ)を出すカフェとか、オーガニック素材を使った服だか生地だかを販売する店などが軒を連ねていました。

チェーン店的なものはなく、どれもこだわりのある個人経営らしい、こぢんまりとしたたたずまいです。いかにも女子受けしそうな店のラインナップ、街の雰囲気だなと感心しました。

奈良町界隈では、東向商店街やもちいどのセンター街に比べると、ガクッと人通りが減ります。

と言ってもさびれているわけではなく、固定ファンのリピーターたちによってしっかり支えられてるんだろうなと思わせる、余裕ある雰囲気を感じました。

東向商店街やもちいどのセンター街が、主に一見の観光客や地元民の生活必需品を供給する場所であるのと対照的です。

とは言え、もちろん、東向やもちいどのにもそういう店はたくさんあります。傾向の話ということです。

奈良町で干し柿もどきに遭遇

奈良町方面をどんどん奥へ歩いていくと、軒先に干し柿を吊るしている家を見かけるようになりました。

と思ったのですが、よく見ると干し柿ではなく、不思議なオブジェでした。幼な子がうずくまっているようにも見えます。

一軒二軒だけではなく、店舗でも一般の民家でも、周辺の大半の家屋がこの変なオブジェを吊るしていました。

私はこのオブジェに「干し柿もどき」という名前を勝手につけました。干し柿を作る時、こんな感じで軒先に吊るすのです。

他の場所では一切見かけないこのオブジェ、奈良町に何か深いゆかりがあるに違いないと思いながら、さらに奥へと散策を続けました。

すると、ついに、こんな光景が。大量の「干し柿もどき」です。右の看板には「奈良町資料館別館」とあります。

中に入ると、こぢんまりしたスペースの中に、「干し柿もどき」グッズが所狭しと陳列されていました。名物のようです。

そして、「干し柿もどき」の正体がついにここで明らかになりました。

この干し柿もどきは、名前を「庚申(こうしん)さん」といい、魔除けの一種なのだそうです。代わりに災厄を引き受けてくれることから、「身代わり申(みがわりざる)」とも呼ばれているのだとか。

庚申さんを触ってみると、思いのほかずっしりしていて、固かったです。ぬいぐるみだそうですが、中にはかなり密に綿が詰まっているのではないかと思います。

奈良町ではこの庚申さんの存在はかなり大きなもののようで、奈良町を代表するシンボルになっているみたいです。

この奈良町資料館別館はもとより、本館の方でも大々的に取り上げていました。

奈良町の資料館なので、庚申さんだけではなく、奈良町ゆかりの仏像だとか、地元の小学生が作った紙細工だとか、いろんなものが雑多に詰め込まれていて、楽しい空間でした。

中でも私がとりわけ惹かれたのは2つあって、1つはこちらの大皿です。とにかく大きくて、たぶん生まれて初めて、皿を見て驚きの声を上げました。

写真だと分かりにくいですが、直径170センチだそうです。こんな大きな皿があるんですね。どうやったらこんなに綺麗に焼き上げられるのでしょうね。

もう一つは、地元の中学生の描いた絵です。伏見中の美術部の学生さんの作品だそうです。

写真だと分かりにくいですが、色づかいが見事だと思いました。教室を題材にした絵など、アングルや切り取り方などが絶妙にこなれていて、中学生とは思えないクオリティの高さでした。

実際、いろんなコンテストで賞をもらっているようで、納得しました。美大に進んで絵描きになるのでしょうかね。将来が楽しみです。

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奈良町からの帰り道

結局奈良町では買い物もランチもしませんでした。

しかし、庚申さんと奈良町資料館の興味深い展示の数々、これだけでも奈良町まで足を運んだ甲斐がありました。

帰り道、下御門商店街に入ってすぐのところにある、うな重専門店の軒先に庚申さんが。

行き道ではまったく気付きませんでした。奈良町の奥に入って、やたらと目立つようになって、初めて認識するようになったのですね。

ランチは結局、東向商店街のベトナム料理店で食べました。

奈良町の、何と言うか、「上品で、凝っていて、量少なめ」の女子向けランチも興味なくはないですが、自分としてはやっぱりガッツリ食べたいところでした。

右は麺(フォー)で、左は豚肉のブロック?(カップヌードルの謎肉じゃない方に似ている)のようなものが乗ったどんぶり飯です。

食後は蓮のお茶とココナッツミルクに入ったタピオカをデザートにいただきました。

率直に言って、蓮のお茶は、色も味もジャスミンティーに非常に近く、特別な感じはしませんでした。ただ、丸い大きな蓮の実が一粒入っていて、これがほくほくした芋のような食感で美味しかったです。

タピオカの方は甘ったるくて疲れた身体にはちょうどよい糖分補給になりました。赤いクコの実が中華っぽいですね。ベトナム文化は中国の影響がとても大きいようです。

まとめ

奈良町は女子向けのカフェやショップが立ち並んでおり、女子旅やデートスポットとしては定番なのだと思います。

ただ、男同士や男の一人旅では、手持ち無沙汰感を感じるかもしれません。

奈良町界隈に足を踏み入れたとき、私はそういう印象を持ったのですが、奈良町資料館と庚申さんは面白かったです。この2つに出会うだけでも、行く価値は十分にあると思います。

奈良町資料館へのアクセス

奈良町へは、近鉄奈良駅の東大寺側(行基菩薩像のある側)に出て、東向商店街ともちいどのセンター街をずっと南に直進していけば、そのうちたどり着きます。なので、迷うことはほとんどないはずです。

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