岡田斗司夫さんのレコーディング・ダイエットは、2007年に著書が出てから、一世を風靡しましたね。

私はレコーディング・ダイエットは今でも非常に有効な方法と考えていますが、創始者の岡田斗司夫さんご自身は、見事に?リバウンドしています。

有効な方法なのにリバウンドとはこれいかに?という疑問もあるかと思いますが、それには大きな理由がありそうです。

私が見たところ、その理由は2つ。そのことについて、私が考えていることを述べたいと思います。

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レコーディング・ダイエットは使えない?

上でも述べましたが、私はレコーディング・ダイエットは、本質的に非常に有効な方法だと考えています。

しかし、その一方で、創始者である岡田斗司夫さん自身がレコーディング・ダイエットを実践してリバウンドしたのだから、このダイエット法はダメだ、という見方も当然あると思います。

確かに実践しても失敗したのなら、そのノウハウはダメだ、と言いたくなるのはもっともなことです。

これに関しては、岡田さんのリバウンドは「創始者の岡田斗司夫さんご自身が、レコーディング・ダイエットのノウハウをあまりにも性急に実践してしまった」からだと私は考えています。

創始者なのに、そんなバカな、と言われてしまいそうですが、私がそう考える根拠を以下に述べてみたいと思います。

1.減量がオーバーペースだった

岡田斗司夫さんは1年で50キロの大減量を達成しました。これはかなりのペースです。

1ヶ月あたりで約4キロのペースです。安全かつリバウンドしにくいのは、1ヶ月あたりせいぜい1~2キロまでと言われていますから、これは明らかにオーバーペースです。

カロリーに直すと、これは1日当たり約1000kcalのカロリー制限になります。

つまり、1日あたりの消費カロリーと摂取カロリーの差が1000kcalということです。1000kcalと言えば、1日に2食抜くレベルです。

体脂肪率が高い人は低い人よりも脂肪が落ちやすいことを考慮しても、これは相当な制限であることが分かると思います。

また、岡田斗司夫さんはダイエットをゲーム感覚で楽しんでいたとのことですが、要は一種の興奮状態で、かなり精神面に緊張を強いていたのだろうと思います。

岡田斗司夫さんの減量ペースは明らかにオーバーペースで、肉体にも精神にもかなりの負荷をかけてしまっていたはずです。

一方で、岡田斗司夫さんは、自身の特性である熱中しやすい性格によって、数年の間は興奮状態を保てたのだろうと思います。

つまり、肉体にも精神にも相当な負荷をかけていたものの、ゲームにのめり込んだ興奮状態がそれを抑え込んでいたため、それが続いた数年間はダイエットを維持出来ていたのだろうと推測します。

そして、その興奮状態が解けてしまった瞬間に、それまで抑え込んでいた負荷を維持することができず、元の食生活に戻ってしまったものと考えられます。

岡田斗司夫さんは、あまりに性急に大減量を推し進めたために、節制した生活が本当の意味で習慣化できずに終わってしまったのではないでしょうか。

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2.レコーディングの習慣を手放してしまった

それだけではありません。思えば岡田斗司夫さんは、大減量を達成した後は、レコーディングをやめてしまっています。著作においても、メモなしで、「自分の身体の声」に耳を傾けることで節制ができるレベルを最終到達点としています。

ここも大きな落とし穴だったかな、と思います。「レコーディング・ダイエット」をきれいに着地させるために、非常に難しい到達点で本書を締めくくってしまっています。

残念ながら岡田斗司夫さんは、実際にはその境地には達していませんでした。ダイエットに「飽きた」後にリバウンドしてしまっているのが、何よりの証拠です。

つまり、本当にレコーディングが不要となる境地に到らない前に、到ったと錯覚してしまい、レコーディングという素晴らしい習慣を自ら手放してしまったということです。

これが決定的な敗因ではないかと私は思っています。

そんな錯覚をせずに、「もうそろそろいいかな」という心の声にも自分を過信せず、それまでどおり淡々とレコーディングを続けていれば、今に至るまでリバウンドせずに済んでいたはずです。

ダイエットとはつまり「太らない食習慣・運動習慣・行動習慣を定着させること」です。

岡田斗司夫さんは、レコーディングという、非常に優れた習慣を自らの中に定着させました。

ところが、さらに上を目指して「身体の声を聞いて節制する」という、非常に難しい習慣にステップアップしてこれを定着させようとしたが、うまくいかなかった。

その過程でレコーディングの習慣も身から離れてしまい、結果としてダイエットに必要だった習慣をすべて失ってしまい、リバウンドして現在に至る、という経過をたどったものと私は見ています。

レコーディングはいずれ卒業するべきなのか?

確かに、レコーディングなんていつまでもやるもんじゃない、いずれ身体の声を聞いて節制できる境地に到らなければならない、と思いたくなる気持ちは分かります。

しかし、レコーディングを一生続ける羽目になっても、一向にかまわないと私は思っています。

日記を一生つけ続けたり、血糖値を一生測り続けたりするのと同じように、淡々と毎日のカロリーをレコーディングし続ければいいだけのことです。

そもそも「身体の声を聞いて節制できる」人は、最初から太りません。それができない私たちのような人間が、ダイエットを必要としているわけです。

特に努力しなくても太ることのない体質の人たちと同じ土俵に上がろうとするのは、無謀だし、そもそもその必要もありません。

カロリーの記録を一生続けることは、恥でも何でもありません。要は食事日記なわけですからね。

2つの理由から見える、レコーディング・ダイエットで成功するコツ

まとめると、岡田斗司夫さんがレコーディング・ダイエットという普遍的な方法を実践しながらリバウンドしてしまった大きな理由は2つ。

  1. 減量がオーバーペースだった。当初は、ダイエットに熱中した興奮状態が肉体や精神の負荷を抑え込んでいた。だがその興奮状態が冷めてしまうと、抑えが効かなくなり、元の食生活に戻ってしまった。
  2. せっかく身に付けたレコーディングという素晴らしい習慣を、「身体の声を聞く」という非常に難しい境地を目指すために手放してしまった。

このことから、レコーディング・ダイエットを有効に活用して成功するためには、

  1. 脳の興奮状態などによらなくても、淡々と続けられる、負荷の弱いペース
  2. 背伸びせずに、習慣を着実に身につけて、毎日着実に淡々とこなしていく

ことがポイントになります。

これをさらに短くまとめると、「(レコーディングを)無理のない負荷で、ずっと一生続ける」ということになります。

焦ることはないです。そして、カッコつけることもないです。無理せず、淡々と、毎日の洗顔や入浴と同じくらいに、当たり前に続けるように心がければ、きっとうまくいきます。

>レコーディングダイエットを今でも私が有効と確信している理由