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「むだ死にしない技術をチェック。胃がんの原因を知っていますか?」の続きです。

「人工透析の糖尿病患者に対する暴言アナウンサーとホリエモンの違い」と「ホリエモンの意外な?健康法」についてです。

人工透析の糖尿病患者に対する暴言アナウンサーとホリエモンの違い

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人工透析の糖尿病患者に対する「○せ!」という過激な発言が問題になったアナウンサーがいましたね。

実はこの本で、ホリエモンは似たようなことを言っています。

さんざん不健康な生活を送って予防策をとらなかった人には、それなりのツケを払ってもらうシステムに一刻も早く舵を切るべきだと思う。

この文章、どう思いますか?

キーワードは「システム」ですが、私個人としては、ホリエモンとその某アナウンサーの主張の与える印象の違いは、単に言葉づかいの違いだけではないような気がしています。

上のホリエモンの「ツケを払ってもらう」という言葉で意味しているのは、「そういう不摂生で自業自得なヤツは○せ!」という感情的暴論では決してありません。

あくまで経済合理性と、予防の普及率向上を純粋に追求しているのです。

アメリカでは、民間の保険会社が大腸がん抑制のために、内視鏡検査を推奨して、検査を受けた人の保険料を安くした。

韓国は、「内視鏡でも、バリウムでも、どちらでもいいので2年に1度は検査を受けてください。その代わり検査を受けられなかったら、胃がんの医療費を高くします」という仕組みにした

これによって、両国民のがん検診の受検率が大幅に向上し、がん罹患率が大幅に改善され、また医療費も大幅に削減できたそうです。

ホリエモンも某アナウンサーも、医療費による国庫の圧迫と予防の重要性を俎上に載せている点で変わりません。

しかし、某アナウンサーと違い、ホリエモンはあくまでアメリカや韓国などの成功例を挙げて、日本もそれを取り入れることで、予防の水準を大幅に引き上げられるのだと主張しています。

アメリカと韓国の例は、「ちゃんと検査したら払うお金が少なくて済むよ(検査しないと高くつくよ)」というインセンティブを与えることで、人々の重い腰を上げさせることに成功した、というものです。

それを「ツケ」と表現しているまでで、要はアメリカや韓国などの例を日本も取り入れるとよい、と主張しているのです。

実際には日本では国民皆保険制度があり、健康保険組合もばらばらで連携が取れていないため、健康保険の競争原理の働くアメリカや、保険を国が一括管理している韓国のようにはいかないようです。いずれにせよ、インセンティブによって検診を促す、というのが核となるアイデアです。経済人らしい視点ですね。

医療費を国庫が圧迫しているなら、国民に検診を受けてもらって、予防することで医療費が削減できる。ここまでは誰でも考えることですが、さらにそこから、

お前ら、予防の努力をしろ!予防の努力もしないで不摂生で自業自得なヤツは○せ!

と言い放つのか、それとも、

外国では「検診を受ければ財布に優しい」というインセンティブを与えることで、国民に予防や検診の努力を促した。日本でもそのやり方を導入すればいいんじゃない?

と提案するのかの違い、ということです。

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ホリエモンの「健康法」

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さて、この本に書かれてある、「健康」「予防」に関する様々なアイデアですが、付け焼刃で考え付いたものではないようです。

どうやらホリエモンは、独自の「健康法」を20代の頃から実践しており、そのことが本書のアイデアにつながったのではないかと思います。本書のあとがきに、ホリエモン流の健康法が列挙されています。

【実践している「健康法」と言えるもの】

  1. 歯は極力大事にしている
  2. 食事は好きなもの、おいしいと思うものを食べている
  3. ストレスになることはやらない
  4. 人間ドックは1年に1回行く
  5. 睡眠時間はきちんととる
  6. 本書で紹介したような検査、予防できるものはやっておく(ピロリ菌、肝炎ウィルス、がん検診)
  7. 生命保険には入らない(死ぬことを考えるくらいなら、いますぐ病院で検査を受ける方がいい)
  8. 体型は維持する
  9. レーシックは受けた
  10. 定期的なランニング、トレーニングなど運動はしている

これを見て、意外な気がしたのは私だけではないはずです。

ホリエモンと言えば、どちらかと言うとメタボで不摂生なイメージがあったのですが、年齢的なものもあるのか、今では健康にはかなり気を遣っているみたいですね。

そういえばこの本でも書いてましたが、トライアスロンのアイアンマン・レース(スイム3.8㎞、バイク180㎞、ラン42.195㎞)を完走できるほどのアスリートだったんですね。

上の健康法は、

  1. ストレスをためない(2、3、5、9)
  2. 健康の維持(1、8、10)
  3. 検診(4、6、7)

の3本が柱になっています。

個人的に面白いと思ったのは、「ストレスをためない」ことをかなり重視しているところです。

2のところなんかは、カロリーによるデメリットよりも、食べたいものを食べられないストレスによるデメリットの方が大きいと見ているようですね。

とはいえ、やはりメタボは生活習慣病を引き起こしますから、ここは意見の分かれるところではあります。

でも、ホリエモンは別に自分の健康法を推奨しているわけではないのですね。

医者ではない僕の立場から伝えたいのは、「健康法」ではなく、あくまでも「健康」に対する考え方であって、医療リテラシーを上げることや「健康論」なのだ。

つまり、読者に必要な情報を与え、その情報を元に正しい判断を促すこと、と言い換えられます。

このスタンスは、ホリエモンの著作に一貫していて、著書「君はどこにでも行ける」などでも同じ姿勢が貫かれています。

君はどこにでも行けるか?ホリエモンからの熱いメッセージを読み解く

本書「むだ死にしない技術」では、日本人の死因の上位を占める病気の本当の原因を伝え、その原因を取り除くためにするべき正しい行いについて説かれています。

最初にも述べましたが、

胃がんの原因は(塩分摂り過ぎではなく)99%がピロリ菌感染によるものだ

予防のためには何よりもピロリ菌を体内から根絶することである

そのためにはまずピロリ菌に感染しているかどうかを検査することから始めよう

万事がこんな具合です。ホリエモンの普段の語り口どおり、簡潔で明快、私にとっては本当に目からウロコの情報が満載でした。

他にも子宮頸がんや歯周病や視力矯正(レーシックなど)など、様々なトピックについて語られています。

私のような間違った(古い)医療知識を持っていた人には、けっこう刺さる本ではないかと思います。

よしず後記

よしず

僕らの人生は限られている。
この先何が起こるかは、誰も正確に予測できない。
だからこそ、未来を恐れず思いのまま行動するべきだ。
この瞬間を全力で生きて、働いて、突っ走るべきだ。
それには健康であるのに越したことはない。
「健康」は人生の目的ではない。
しかし、第一の条件なのだ。

かっこいいですね。本書の序文のホリエモンの言葉です。記事本文に入りきれなかったのですが、どうしても載せたかったのでここに載せておきます。