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ごぼう茶や一日一食などの生活習慣で、20歳若く見える美容外科医として有名な南雲吉則先生ですが、具体的にどうやっているのか気になって手に取った本がこちらです。

20歳若く見えるために私が実践している100の習慣

100も習慣があることに驚きましたが、うなずけるものから首を傾げたくなるものまで、様々ありました。中でも印象に残ったものについてピックアップしていきたいと思います。

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スポーツはするな?

あらゆる動物において心臓は生涯に20億回しか拍動しません。それを使い果たしたとき、寿命は終わります。

実際、象が非常に長寿でねずみが短命なのは、脈拍数の違いだといいます。象の脈拍は非常にゆっくりで、ねずみは非常に速い。そして一生の拍動の回数はどちらも20億回で同じくらいなので、そうなるのだそうです。

心臓というのは、他の細胞組織と違い、子供の頃に細胞分裂が終わってしまうため、傷ついたりしても修復することはなく、一生に拍動できる回数もあらかじめ20億回程度と定められているのだそうです。

だから、激しい運動をすればそれだけ拍動も多くなり、早く20億回に達してしまい、短命になってしまう。

南雲先生はこの理屈によって、スポーツをすることは体に毒だと考えているようです。

しかし、どうなんでしょう?

でもどうなんでしょう。この理屈を素直に信じるならば、スポーツをすることでむしろ寿命が延ばせるかもしれません。

と言うのも、スポーツをすることで心拍数を下げることができるからです。

人間の心拍数の平均は成人で70前後です。しかし、日常的にジョギングなどの運動をしていると、心肺機能が向上し、この心拍数を大幅に下げることが可能です。

いわゆるスポーツ心臓といわれるものです。ちなみに私はほぼ毎日5キロほど走っているのですが、その効果で私の心拍数は50くらいです。

確かに走っている間は心拍数は上がりますが、せいぜい30分かそこらです。1日30分のジョギングを続けるだけで、1日の残りの時間を大幅に少ない心拍数で過ごせています。この説に従うとスポーツ心臓を持つ人の寿命はかなり延びるはずです。

ただ、ある程度ガッツリ運動する習慣を身につける必要があります。中途半端に運動をすると、南雲先生の言うように心拍数ばかり増えて、寿命が縮まってしまうのかもしれません。

若さのためには普段の生活が大事

きちんと家事や仕事ができていない人にスポーツをする資格はありません。

スポーツは体に悪いとすれば、運動はどうすればいいのか。

南雲先生によると、それは普段の生活で十分まかなえるそうです。通勤のときに歩く、電車の中では立つ、雑巾がけなどの家事でしっかり体を動かす。近所のゴミを拾って回るというのもアリです。

そうやって世の中にも貢献できる形で自然と適度な運動につなげるのが理想だとしています。

私も、忙しくて時間がないときには、走れないことにストレスを感じたりすることがありますが、確かに仕事に関連して自然にできる(やっている)運動はたくさんありますね。

電車で立つ、エレベーターやエスカレーターの代わりに階段を使う、そういった積み重ねだけで、30分の運動程度の負荷は十分に得られそうですね。

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南雲先生の若さの秘訣は生活習慣

1日のライフスタイルを決めることで若さを維持できるのです。

南雲先生は若さのための努力を、無理のない非常に自然な形で生活に取り入れています。運動やら何やらのために特別に時間枠を設けるということをせずに、若さを保てるような生活習慣を淡々とこなしている印象です。

南雲先生がご自身のライフスタイルに取り入れている習慣について、私が個人的に共感したくだりをいくつか引用します。

食事に使う食器の大きさと数を制限することで食事量を減らすのです。

これは私もダイエット開始時から実践していました。おかわりするのが面倒くさいので、自然に食べる量が減りました。これは私からもオススメです。

食事の基本はまるごと食べる「完全栄養」

魚も野菜も穀物も、丸ごと食べると必要な栄養素を十分に摂りやすくなります。魚なら皮や骨や頭も、野菜なら皮も、穀物なら全粒で丸ごと食べる。

こちらも私は可能な限り実践しています。魚に多く含まれるEPAやDHAなどの不飽和脂肪酸は皮付近に多くあり、また骨は貴重なカルシウム源です。

また、野菜の皮には食物繊維やポリフェノール類が多く含まれ、全粒の穀物は精白したものに比べ、ビタミンB群やミネラルを豊富に含みます。

つまり、「まるごと食べる」ことで、サプリメントなどに頼る必要がなくなります。

食感などの問題で皮つきや全粒を嫌う人も多いようですが、スリムな体型、若さを手に入れたいなら、ぜひ試してみましょう。慣れたらむしろそちらの方が当たり前になりますよ。

一度に複数のことをする

これは目からウロコでした。一度に複数のことをすると、どれも中途半端に終わりそうな気がしていたのですが、そうではないようです。

一度に複数のことをやろうとすると、その中からいちばん好きな、とりかかりやすいものに自然と取り掛かるようになる。そして、好きなものならば集中して取り組めるので、作業もはかどるのです。

どうやら脳の扁桃体という部分が、「これらの中で何をやりたいのか(やりたくないのか)」を本能的に判断してくれるのだそうです。自分でいろいろ考えなくても、目の前にいくつか選択肢を並べれば、自然に選んでくれるわけですね。

まとめ

他にも、「口呼吸で花粉症は治る」とか「一日一食」とか、「ホントかな~?」と思うものもありましたが、すべて南雲先生ご自身が実践して結果を出しているものばかりだそうです。

そのほとんどは私自身が実践し、実証してきたことばかりです。なかには信じられないこともあるでしょうが、まずは実践してみれば、それが嘘か誠かすぐに実証できるはずです。

あとがきの文章ですが、南雲先生はこちらの心理を完璧に見抜いていました笑

「生活習慣」というのがキーワードですね。これらの100の習慣を、おためしではなく、日常的に続けることで南雲先生のような若々しさが手に入るわけですね。

何をやっても長続きしないとお悩みのあなたへ。継続するのに根性や意志の力はいらない

100の習慣のうち、ごぼう茶を飲むなど、すぐにマネできそうなものがいくつもあるので、思い立ったら吉日ですぐに取り掛かるのが良いと思います。習慣化できれば確かに効果がありそうなものばかりです。

よしず後記

よしず


南雲先生は、スポーツやストレッチを無意味だとか逆に有害だとしていますが、体を動かすことそのものは重要だとしており、日常の生活(家事・仕事)に組み込む形で行なうことを推奨しています。

スポーツでやるか、普段の生活行動でやるか、という方法の違いに過ぎず、いずれにしても「カロリーを消費すること」がダイエットには必須であるという点は、南雲先生の場合も変わらないということですね。